生活ガイド / 雨季
ジャカルタ雨季のカビ対策:
「うちの部屋だけ、カビが出てる?」
新しいアパートでも油断できない理由と、今すぐできる防止のコツ
ジャカルタも本格的に雨季に入りました。この時期になると、毎年のように増えてくるのが 「カビ」 に関するご相談です。
「同じアパートの他の部屋では出ていないのに、なぜか自分の部屋だけカビが出ている」—— そんなケースでも、多くの場合は 「アパート全体が悪い」 わけでも 「新築なのにおかしい」 わけでもありません。
カビは、いくつもの原因が重なって発生する
お部屋にカビが発生する問題は、ひとつの原因だけで起きるものではありません。 複数の条件が重なり、気づかないうちに発生・拡大 していくことが多いです。
また、カビが発生するとダニが増えやすくなることもあり、目に見えない場所で進行した場合、 住んでいる人の健康に影響を及ぼす可能性もあります。
カビの原因は大きく 2 つに分けられる
カビが発生する要因は、大きく分けて次の 2 つです。
- 建物の構造や周辺環境 など、もともとある条件
- 部屋の使い方 など、住んでいる人が改善できる部分
今回はこの中でも、住人の工夫によって改善できるポイント にフォーカスしてご紹介します。
すべては「結露」から始まる
結露とは、空気中の水蒸気が冷やされて水滴になる現象です。 冷えたコップの表面や、窓サッシに付く水滴を思い浮かべると分かりやすいでしょう。
この結露が壁の内部や家具の裏などで繰り返し発生すると、そこからカビが発生しやすくなります。
ポイント
カビ対策は「カビを取る」よりも、結露(湿気の滞留)を作らない ことが近道です。
ジャカルタは、そもそもカビが出やすい環境
まず前提として、ジャカルタは 高温・高湿度・雨季が長い 環境です。 さらに次の条件が重なると、湿気が 「逃げ場を失う部屋」 になりやすくなります。
- 川や海に近い
- 低層階
- 日当たりが弱い
- 風通しが悪い
また構造面では、エアコンのドレン配管の勾配が甘い、換気扇のダクトが長い、 浴室・キッチンの排気が弱い、などが原因になることもあります。 建物全体では問題なくても、一室だけ湿気を外に出しにくい状態 が残るケースがあります。
住んでいる人の生活が「引き金」になることも
原因そのものではありませんが、日々の生活が 引き金 となることもあります。 例えば次のような習慣です。
- 洗濯物の室内干し
- シャワー後に換気をしない
- エアコンをあまり使わない(除湿しない)
- 長時間不在で締め切ったまま
- 加湿器の使いすぎ。 湿度が高い時期は注意しましょう。
同じ生活をしていても他の部屋では出ないのに、その部屋だけ出る場合は、 部屋側の条件が影響していることが多いです。
今すぐできるカビ防止のコツ
エアコンは「冷やす」より
「除湿」
エアコンは、実は 非常に強力な除湿装置 です。 DRY(除湿) モードがあれば活用し、外出中でも短時間 ON にするのは効果的です。
電気代を気にして使わないよりも、カビが出てからの修繕コストの方が高くつくケースも少なくありません。
冷やしすぎ注意:
結露が出ると逆効果
エアコンはカビ対策に有効ですが、長時間ガンガンに冷やして部屋が冷えすぎると、 室内と外気の温度差が大きくなり、壁や窓、風が当たり続ける家具の内部などで 結露 が発生しやすくなります。結露が乾かない状態が続くと、カビの原因になります。
「寒いほど効いている」ではなく、湿気がたまらない状態 を作ることが目的です。
換気は「いつ開けるか」が重要
雨季は換気のタイミングが難しい季節です。雨の直後や湿度の高い時間帯に窓を開けると、 逆に湿気を室内に取り込んでしまうこともあります。
おすすめは、晴れている時・風がある時間帯 に 短時間 の換気です。 無理に長時間行う必要はありません。
水回りは「乾かす」までがセット
特に注意したいのは、バスルームなど水回りの多い場所と、その隣のお部屋です。 バスルームに隣接したベッドルームも意外と影響を受けます。
- シャワー後や調理後は換気を回す
- 扉を閉めっぱなしにしない
カビは「水がある場所」より 乾かない場所 を好みます。
やりがちだけど、実は逆効果なこと
エアコンをほとんど使わない
湿気が抜けず、壁や収納の中にたまっていきます。
除湿剤を置けば安心、
と思っている
クローゼットの補助にはなりますが、部屋全体の湿気対策には不十分です。
家具を壁にぴったり付ける
空気が動かず、家具の裏だけカビが発生しやすくなります。
カビを見つけたら、
とりあえず拭く
表面は取れても、原因を放置すると再発しやすくなります。
「この部屋だけおかしい」
と感じたら
同じ生活をしているのに、次のようなサインがある場合は注意が必要です。
- 特定の壁だけに出る
- 入居してすぐ発生した
- においが気になる
こうした場合は、住み方ではなく 部屋側の問題 の可能性も考えられます。 早めに管理会社へ相談し、換気・エアコン・構造の確認をおすすめします。
まとめ
ジャカルタの雨季では、新しいアパートでもカビ対策は必要です。 大切なのは、湿気をためない・無理をしない・早めに気づく、という 3 つ。
完全にゼロにするのではなく、カビが出にくい状態を作る ことを意識すると、 ぐっと快適に過ごしやすくなります。



