USD と IDR

Bahasa Indonesia

家賃は USD、支払いは IDR。その間にある「為替」の話

  1. USD交渉・予算オーナーとの家賃交渉、会社の住宅予算
  2. × 為替契約書USD の金額と、換算に使う為替レート
  3. IDR支払い実際の振込はルピア

ジャカルタの賃貸では、家賃の話は USD でするのに、振り込むのはルピア(IDR)。それ自体はいつものことです。問題が起きるのは、為替が動いたあとの「更新」のとき。数字を動かして、何が起きるかを見てみましょう。

なぜ、2つの通貨が混ざるのか

  1. 1
    ルールは「国内の支払いはルピア」

    インドネシア銀行(BI)の規則(PBI 17/3/PBI/2015)により、2015年7月から国内の取引は現金でも振込でもルピアで行うことが原則になりました。家賃の振込も IDR です。

  2. 2
    相場は今も USD で話される

    駐在員向けのアパートは、長く USD 建てで取引されてきました。オーナーも借主の会社も USD で相場を考えるため、交渉や物件紹介では今も USD が「ものさし」として使われています。

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    だから契約書で「つなぐ」

    USD の金額と、どの為替レートで、いつの時点で換算するかを契約書に書き、支払いは IDR で行います。メゾンマップ不動産の契約書もこの形です。

契約時の換算をしてみる

USD の家賃と為替レートを入れると、契約書に書く IDR の金額が分かります。

USD 2,000×Rp 17,900=Rp 35,800,000
月額
Rp 35,800,000
年額(12か月)
Rp 429,600,000

📝 契約書の記載例

賃料:月額 USD 2,000(Bank Indonesia JISDOR Rp 17,900 / USD で換算し、Rp 35,800,000 とする)

換算レートの種類(JISDOR など)と、どの日のレートを使うかを必ず書いておきます。

契約期間中、為替が動いたらどうなる?

契約書の書き方によって、為替の影響を受けるのが「オーナー」か「借主の会社」かが変わります。

① 契約時に IDR を固定いちばん多い形

契約時のレートで IDR の金額を決め、期間中は同じ金額を払います。請求額は変わらないので経理はシンプル。為替の影響はオーナー側が受けます。

② 支払いのたびに換算

「USD ○○相当を、支払日のレートで IDR 換算」と決める形です。オーナーの受取額(USD 換算)は一定ですが、IDR の請求額が毎回変わり、為替の影響は借主の会社が受けます。

更新のとき、家賃はどうなる?

前回の契約時と今のレートを比べて、「据え置き」の意味がどう変わるかを見てみましょう。

IDR で据え置き

請求額は今までと同じRp 33,000,000 / 月

USD 換算: USD 1,844 -7.8%

オーナーから見ると、USD で USD 156 の目減り

USD で据え置き

今のレートで換算し直すRp 35,800,000 / 月

前回比: Rp 2,800,000 +8.5%

借主の会社の IDR の支払いは +8.5%

💡 同じ「家賃据え置き」でも、USD で据え置くか IDR で据え置くかで、請求額が変わります。

更新でもめないための5つのポイント

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    「据え置き」は USD か IDR か

    更新の合意では、どちらの通貨で据え置くのかを必ず言葉にしましょう。

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    換算レートの種類と基準日を書く

    JISDOR や BI 中値など、どのレートを、いつの時点で使うかを契約書に明記します。

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    予算に為替の余裕をもたせる

    USD で予算を組む会社でも、支払いは IDR。数%の為替変動を見込んでおくと安心です。

  4. 4

    更新交渉は2〜3か月前から

    ルピアが大きく動いた年は、オーナーから USD ベースへの見直しを求められることがあります。早めの相談が近道です。

  5. 5

    税金はルピアで計算

    所得税 PPh や PPN はルピアで納税し、財務大臣レート(KMK)で換算します。家賃のレートとは別物です。

よくあるご質問

Q

家賃を USD で振り込むことはできますか?

インドネシア国内の取引は、ルピアで行うのが原則です(PBI 17/3/PBI/2015)。そのため、USD の金額を契約書に書いても、実際の振込は IDR で行うのが一般的です。

Q

換算にはどの為替レートを使えばいいですか?

Bank Indonesia が営業日ごとに公表する JISDOR(USD/IDR の参照レート)や、BI の仲値がよく使われます。どのレートを、どの日のものを使うかを契約書で決めておくことが大切です。

Q

契約期間中にルピアが大きく動きました。家賃は変わりますか?

契約時に IDR の金額を固定した契約なら、期間中の請求額は変わりません。「支払日のレートで換算」と決めた契約なら、請求額は毎回変わります。まずは契約書の換算の書き方を確認してください。

Q

更新でオーナーから値上げを求められました。

ルピア安が進むと、IDR 固定の契約ではオーナーの USD での受取額が減っています。そのためオーナーは「USD で据え置き」、つまり今のレートでの換算し直しを求めることがあります。上のシミュレーターで差額を確認して、交渉の材料にしてください。

Q

会社の予算は USD(または円)です。どう考えればいいですか?

予算は USD でも、支払いは IDR です。IDR 固定の契約なら、ルピア安のときは USD でみた負担が下がり、ルピア高のときは上がります。数%の余裕をもたせておくのがおすすめです。

このページは一般的な仕組みのご説明です。契約の内容や会社のご状況によって扱いが異なる場合があります。具体的な判断は、貴社の経理・法務のご担当者様にご確認ください。

最終更新:2026年10月29日

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