【アパートとは?】 「日本と全然違う!?」ジャカルタのアパート事情

目次

アパートとは?

日本でいう「分譲マンション」にあたり、お部屋ごとにオーナーが異なります。他の国ではコンドミニアムと呼ぶところもありますが、インドネシアでは「アパートメント」と呼んでいます。

また、ジャカルタのアパートは高層のものがほとんどで、ジャカルタのアパートについてピンとこないという方は、「日本のタワーマンション」をイメージしていただくと実態に近いと言えます。1室あたりの部屋数は1~3つで、共用施設が充実し、居住者以外の出入りを制限していることからセキュリティーも高く、ジャカルタの日本人駐在員の方のほとんどがアパートに住んでいます。

特に家賃の高いアパートは、南国の高級リゾートホテルのような雰囲気だったり、モダンでスタイリッシュであったりしてお部屋の広さも40平米~200平米、またはそれ以上のゆったりとした間取りも多く、日本でもなかなかお目にかかれない高級アパートも数多くあります。

アパートは「家具付き」が基本

インドネシアのアパートは「家具付きが基本」となっています。オーナーが各種家電や家具、調理器具や食器類などを用意しています。そのため、スーツケース1つで入居して生活を始めることも可能です。また、各部屋でオーナーが異なることから部屋ごとの内装も多様で、同じ間取りでも部屋ごとに雰囲気や使い勝手が異なります。間取り図のみではわからない要素も少なくないため、実際に目で見て確認してみることが大切になります。

アパート内の共用施設

アパート内にはジムやプールなどざまざまな共用施設があり、居住者は基本的に無料で利用できます。こうした施設の充実ぶりもアパートの大きな魅力になっています。アパートのグレードによって施設の広さや充実度が変わったり、高層階にジムやプールなどを配置するなど各アパートが特色を出す工夫をしています。

下記はアパート内施設の例ですが、これだけでも充実ぶりが想像できると思います。

ジャカルタは治安や道路事情などによって気軽に出かけにくい環境にありますが、アパート内に子供の遊び場を備えているところも多く、小さなお子様のいるご家庭はこうした施設の有無や充実度もアパート選びのポイントになってくるでしょう。

メゾンマップ不動産では、ご内覧の際に共用施設もご案内しています。

「ペットOK」のアパートは希少

鳥類、爬虫類、熱帯魚、昆虫などもいて「ペット」もさまざまですが、ここでは犬と猫を前提とします。

ジャカルタでは日本人が多く住み、アパートの規定上「ペットOK」となっているところがとても少なく、ご希望のエリアやご予算などで絞り込んでいくと選択肢が0~3つ程度になってきます。また、ペットのサイズを「小型」に限定しているところがほとんどで、中型もOKとしているところはごく一部となっています。

アパートの規定上は「ペットNG」としながらも実際の運用がゆるいところは「部屋のオーナー単位でOK」というケースがあります。ただ、こうしたケースは近隣の部屋からアパートのマネージメントオフィスにペットに関する苦情が寄せられると、最悪の場合、契約期間が残っていても退去を迫られる場合があります。自分も周りも不快な思いをすることになりますし、残り期間の家賃の返金もありませんのでやめておきましょう。

家賃の目安

家賃は主に次の3つの要因で決まります。

ジャカルタでは慣習的にアパートの家賃について「月額、米ドル建て、税別」で話をすることが多いのですが、契約は「年単位」となります。

2024年時点の部屋数別のおおよその家賃の目安は次の通りです。

部屋ごとにオーナーが異なることから、同じアパート、同じ部屋数や平米数でも家賃が前後することがあります。

なお、インドネシアの商習慣として契約期間分の家賃総額と敷金(※家賃の1ヶ月分相当で退去後に返金可能)を入居前までにオーナーに一括前払いする必要があります。つまり、1年契約の場合は敷金と合わせて「13ヶ月分」をオーナーに送金することになります。

ご予算との兼ね合いもありますが、事前にご相談いただければインターネット代などの諸費用を家賃に含めるよう設定することも可能です。

ジャカルタでアパートを借りるときの注意点

インドネシアでは貸し手(オーナー)の立場が強く、「入居前に契約期間分の家賃総額を一括前払いする」必要があります。さらに「中途解約時も残り期間の家賃が返金されない」という商習慣もあり、こうした点が日本と大きく異なります。

また、賃貸の契約手続きの中でオーナーとの交渉結果をまとめた見積書、「Letter of Offer」(LOO)にサインする段階がありますが、これ以降にキャンセルする場合はオーナーから違約金を請求されるリスクが出てきますので、よく検討した上で手続きを進めるようにしましょう。

実際には「住んでみないとわからない」部分もありますが、インドネシア人同士の契約でも同じことが言えますのでインドネシアの事情について理解をしておくことも必要です。

お部屋探しや賃貸契約についてのご質問にお答えしているページもあります。より理解を深めたい方は次のページもご覧ください。

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